2021年は2年ぶりにインターハイが開催されました。無観客での開催でしたが、全国大会で活躍する高校生の姿をネット配信で見れました。
一方、8月開催予定だった全小は中止になってしまいました。
参考:日本ソフトテニス連盟HP
ソフトテニスの大きな大会は真夏に開催されます。そのため、暑さ対策のため、新しいルールが導入されました。今回は新しいルールである「ヒートルール」についてです。
ヒートルールについて
2021年7月15日、日本ソフトテニス連盟から「ヒートルール」について発表がありました。
参考:日本ソフトテニス連盟HP
抜粋すると以下のルールが適用されます。
「大会当日における気温が35℃以上となり且つファイナルゲームとなった場合は、ファイナルゲームに入る前に3分間の休息をする。但し、休息場所はマッチを行っているテニスコート内において、日傘等により作られた日陰とする。」
30℃を越える気温での試合は危険
7月や8月には気温が30℃を越える日も多くなります。小学生から社会人まで重要な試合がこの時期に開催されるため、選手は暑さに慣れることも必要となります。
熱中症の危険が高く、外での活動を控えるような気温であっても大会が中止になることはありません。日陰のないコート上の体感温度は気温以上となります。
先日開催されたオリンピックのテニス競技でも暑すぎるということで選手から抗議がありました。
参考:BBC NEWS JAPAN
1年で最も気温の高い8月の平均気温の推移を見てみると、以下のグラフでもわかるように年々上昇しています。
参考:気象庁HP
真夏の日本でソフトテニスをすることは当たり前になっていますが、このような暑さの中でプレーすることは異常な状況とも言えます。
暑さを我慢させる指導からの脱却
私が中学生だった頃、暑くて練習中に水を飲むことは気合が足りないからという考えが一般的でした。
今では考えられませんが、8月の真夏でも長距離走を行い、その後も少しの水分しか取らせてもらえませんでした。スポーツドリンクの摂取についても否定的で甘い飲み物は禁止されていました。
しかし、私が所属していたソフトテニス部が特別厳しかったわけではなく、多くの運動部がこのような状況でした。
現在は水分補給の大切を理解する指導者や選手が増え、適切なタイミングで水分を摂ることが増えています。
ヒートルールについても、真夏の暑さに対する認識が以前とは変わってきたことの表れでもあります。
まとめ
今回、ヒートルールというルール改定がありました。真夏の炎天下でのプレーは選手への負担が大きく、力を発揮しやすい環境とは言えません。
暑さ対策のためのルール改正は選手の負担を減らすことができ、私も今回のルール改正は大歓迎です。
しかし、ルールの変更だけでなく、大会の開催時期についても検討が必要ではないでしょうか。小学生から高校生については7月から8月は夏休みであり、全国大会が開催しやすい時期です。
一方で、真夏でのプレーは選手達に大きな負担です。時期の変更が困難であれば、屋内コートの活用や気温の高い開催地は避けるといった対応も必要ではないでしょうか。