緊急事態宣言により、テニスコートや体育館の利用が中止となり、練習をできない地域も多いようです。私の住んでいる地域でも中学生の部活動は平日のみ、土日祝日は活動中止となっています。
振り返れば、1年前までは自由にテニスが出来ました。コロナウイルスによってスポーツを含め、様々な活動が制限されるようになりました。
コロナウイルスが未知のウイルスだった時期には、とりあえず各大会を中止にせざるを得ない状況でした。
しかし、1年が経過し、コロナウイルスの特徴も分かるようになり、無観客などで各大会を開催しようとする方向に変わってきたように思います。
大会が行われることを前提にして、今はボールを打つ練習が出来なくても、限られた時間で何とかソフトテニス上達のために出来ることを考えていくほうが賢明です。
今回は、「ボールを打つ練習ができない時にやること」についてです。
動画で自分のプレーを見直す
「ボールを打つ練習ができない時にやること」の1つ目は、「過去の自分のプレーを見直すこと」です。
小中学生の試合を熱心に保護者が動画撮影する場面がよく見られますが、せっかくのその動画を選手自身が見直す時間が取れていないのではないでしょうか。
負けた試合やミスが多い試合を見直すのは嫌なものです。しかし、こうした課題の多い試合にこそ上達へのヒントが隠されています。
例えば、自分自身のフォームがトップ選手のような綺麗なものだと思っていても、動画で自分のプレーを見直すと綺麗なフォームとは決して言えないことがあります。
また、自分では素早く構えているつもりだったのに、動画を見るとボールが来るまでぼーっと立っているような時もあります。
自分自身のプレーを客観的に見て、その課題を自分自身で発見するために、過去の自分のプレーを見直すことが大切です。
上手い選手のプレーをまねしてみる
自分のプレーを見て課題を確認した後、次は「上手い選手のプレーをまねすること」が重要です。
コートでボールを打てない状況ですので、自宅で上手い選手を参考にイメージトレーニングをするだけでも効果的です。「こんな風にボールを打ってみよう」と思うだけで充分です。
注意して欲しいのは、いきなり全日本のトップ選手の動画を参考にしないことです。小中学生であれば、全国大会に出場している小中学生の試合を動画で見ましょう。
日本のトップ選手の動きは素晴らしく、とても参考になります。しかし、小中学生がそれをすぐにまねしようと思っても、上手くいきません。簡単にやっているように見えるプレーも高い技術に裏付けされたものです。
小中学生であれば、まずは同世代のトップ選手の試合を参考にするのが良いです。同世代の選手がどんな戦い方をしているのか見て下さい。
ぼんやりと上手くなりたいではなく、理想とするプレーを想像しながら練習をすることで、その技術を身に付けるまでの時間が短縮されます。
コートでボールが打てるようになったら、「あの選手が打っていたみたいに打ってみよう」と練習をしてください。
コートの外でできるトレーニングをする
3つ目は「トレーニング」についてです。
ボールを打つ時間がないのであれば、ラケットを使わないで、身体を強くするトレーニングに取り組んでみましょう。
ソフトテニスはラケットを使ってボールを打つスポーツですが、走ったり、止まったりといった運動動作の繰り返しです。ラケットを上手く扱うためには土台となる身体作りも必要となります。
1日で急に技術が身につかないように、トレーニングの効果も1日では出ません。長時間でなくても、毎日少しずつトレーニングをすることで、少しずつ体に変化が出てきます。
今の状況だからこそ少しずつトレーニングを積み重ねましょう。
「ボールを打つ練習ができない時にやること」のまとめ
コロナウイルスで練習時間が減ったことを嘆き、何もしない選手もいます。一方で、この状況の中で何ができるかを考え、できることを実践している選手もいます。
こうした考え方の違い、日々の過ごし方の違いが結果の違いとして表れてきます。上達したいと思っている選手は、テニスコートの中で練習ができないからといって諦めません。
ボールが打てない今だからこそ、できることを考え実践していくことが今後の上達には不可欠です。