ご存知ない方も多いかも知れませんが、ソフトテニスは日本で生まれました。
明治時代に硬式テニスが外国から伝わり、日本人に合わせた軽いラケットとゴムボールが開発されて、ソフトテニスが始まったとされています。
今回は日本で生まれたソフトテニスの魅力をお伝えしたいと思います。
老若男女問わずプレーができる
日本ソフトテニス連盟では全日本ランキングを毎年発表しています。その種別を見ると小学生からシニア80まで分かれています。
ソフトテニスは柔らかいゴム製のボールを使うため、ケガが少ないです。これは幅広い年齢層が競技に取り組める大きな要因だと言えます。
硬式テニスではテニス肘などの症状に苦労する選手がいますが、ソフトテニスでは少ないです。怪我が少ないので、長く競技を続けることが可能です。
また、ゴム製ボールを使っているので、ボールを打った後、相手に届くまでにボールの速度が落ちます。
そのため、どんなに力のある速いボールを打つ選手であっても、そのボールを相手が全く返せないということはありません。
中学生であっても、高校生、大学生、一般の選手が打つボールをある程度は返球できます。身体能力がそれほど高くなくても、工夫次第で強い相手とも勝負でき、幅広い年代で試合ができます。
中学生から始めても上手くなれる
中学校からソフトテニスを始めた選手でも上手くなれることも魅力です。
私が中学生だった20年以上前は、ソフトテニスを小学生から始めている子どもはほとんどいませんでした。
当時は、野球、サッカー、バスケなどが人気のスポーツでした。中学生から同じ競技を始めても同級生に勝てないのではないかと思い、経験者の少ないソフトテニス部を選びました。
ソフトテニス部の同級生でソフトテニス経験者は0人でした。皆が同じスタートラインですので、人より上手くなりたくて、たくさん練習しました。
現在は、小学生からソフトテニスを始める子が増えているように思います。県大会を勝ち抜いて、関東大会等のブロック大会へ進む中学生の経歴を聞くと、概ね8割以上が小学校から始めている子ども達です。
そのため、中学校から初めた子ども達が、3年間だけでこうした選手に追いつき追い越すためには、練習量と効率的な練習が必要となります。
しかし、たとえ3年間で追いつけなくても、高校生になると中学校から始めた子供達もさらに上達し、小学校から始めた子達との差が少なくなります。
大学まで続けていけば小学校から始めたかどうかは分からない程度の差になります。
上級者とも良い勝負ができる
ソフトテニスは7ゲームマッチがほとんどです。硬式テニスと違ってゲーム数が少ないので、試合の流れや戦略が特に重要になってきます。
7ゲームマッチであれば、16点(1ゲーム4ポイント×4ゲーム)を取れば勝ちです。前半でゲームを先取できれば、強い相手にもプレッシャーをかけることができます。格上ペアにも勝つような番狂わせが良く起こります。
また、ダブルスが主体ということもソフトテニスの大きな特徴です。1対1の競技では自分と相手だけですので、実力差が大きく出ることになります。
しかし、ダブルスが主体のソフトテニスでは、ペアでどう攻めるかが重要です。自分がどんなに良いボールを打てても、ペアの調子が悪ければ狙われて負けてしまいます。
コンビネーションの良いペアは、個々の実力では勝てなそうな格上のペアにも戦略で勝つこともできます。これは、ソフトテニスの魅力の1つです。
ソフトテニスの魅力のまとめ
マイナースポーツであるソフトテニスですが、ケガが少なく生涯スポーツに最適な競技だと思います。
以下の記事で触れたように、中学生にはソフトテニスは人気です。
しかし、年齢が上がるにつれ競技から離れてしまう人が多いのも事実です。情報発信を積極的に行い、これからも多くの人にソフトテニスの魅力を伝えていきたいです。