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Step4競技者育成プログラムとは

宮崎県で2022年競技者育成プログラムStep4・第17回ソフトテニスジュニアジャパンカップが行われる予定です。

各世代のトップ選手が集まり、その世代の日本代表(under-○○)として選出されます。サッカーなどでは、アンダーの選手の活躍が報道されることもあります。

今回は、ソフトテニスにおける各世代の日本代表を選出する競技者育成プログラム(Step4)について触れます。

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競技者育成プログラム(step4)の理念

まず、競技者育成プログラムの理念として第一に掲げられているのが以下の文言です。

「国際レベルの競技能力の開発を目指して、競技者の発掘・育成・強化の全体を通じた共通の 理念と指導カリキュラムに基づいてそれぞれの時期に最適な指導を一貫して行うこと。また、ソフト テニス競技をより魅力のあるスポーツに育て、競技を通じて青少年の育成に寄与していくこと。」

参考:ソフトテニス競技者育成プログラム (日本ソフトテニス連盟HP)

指導を一貫して行うとありますが、このプログラムの一番の意義は所属しているチームの指導者だけでなく、日本のトップの指導者から指導を受けられるということです。

各選手は、ジュニアチーム、中学、高校、大学とそれぞれの環境で練習をしています。しかし、各チームに優れた指導者が必ずいるわけではありません。

選手自身の競技力が向上すれば、指導者の指導助言もより高度なものでなくてはなりません。

各年代の日本代表として選出されれば、定期的に日本のトップ指導者から指導を受けることができます。

また、選抜されるような選手は当然、各チームでの中心選手ですが、同レベルの選手が近くにいないこともあります。

こうした選考の過程で同世代の自分と同じようなレベルの選手に出会い、互いに切磋琢磨できます。

将来の日本を担う選手をいち早く見つけ、一貫して指導を行い、育成していくことは非常に重要な取り組みだと言えます。

各世代の分け方

各世代の将来有望な選手を集めて、日本代表を選出しようとする仕組みですが、どのように世代が分かれているか確認します。

アンダー〇〇と言いますが、現在は以下の3つに分かれています。年齢は4月2日現在の年齢で判断します。

①UNDER-14  14歳まで(小学生4・5・6年生~中学1・2年生)

②UNDER-17  15歳~17歳(中学3年生~高校1・2年生)

③UNDER-20  下限年齢制限を設けない~20歳(中学・高校・大学・実業団・社会人)

各ステップの概要

次に、競技者育成プログラムの各Stepの概要を説明します。プログラムはStep1から始まり、最終的にはStep5まで進んでいきます。

Step1    地域

各地域からStep2に進む選手を選考します。地域については、それぞれの種別について監督 1 名、コーチ1 名、選手20 名(50 名を最大とする)を基本とすると規定があります。

それぞれの地区で選考のための大会を行い、上位に残る選手がStep2に進むことが多いでしょう。

Step2 都道府県

Step1から選出された選手はStep2へ進みます。ここでは各都道府県の代表選手を決めます。

全国を8つのブロックに分けた Step3(ブロック)へ進める選手は、U-14 では男女とも最大6名以内です。

U-17 については男女とも最大4名以内、U-20(高校 3 年生)については男女とも最大2名以内とする規定があります。

Step3 ブロック

Step2で選出された各都道府県を代表する選手は8つに分けられたブロックの強化練習会に参加します。

規定人数は以下のようになっています。

ブロック名Under-14Under-17Under-20
北海道
東北
3名3名2名
関東5名5名2名
北信越3名3名1名
東海
2名2名1名
近畿3名3名2名
中国3名3名1名
四国2名2名1名
九州5名5名2名
※連盟推薦12名以内12名以内各種全日本大会でのベスト 4 入賞者

Step3では、各ブロックの規定人数だけでなく、ソフトテニス連盟からの推薦枠としてメンバーが選出されます。

また、各都道府県から必ず1人ずつ選出されるわけではありません。

同一都道府県から複数名選ばれることもあります。逆に1人も選ばれないこともあります。

Step4 全日本 U-14,U-17,U-20 選考会

Step4では各ブロックから選考された選手と日本連盟の推薦選手から、技術だけでなく様々な要素を総合的に判断し、全日本の選手を決定します。

Step5 ナショナルチーム

Step4とは別の選考になりますが、最上位のStep5はナショナルチームです。

全日本U-14、U-17、U-20 より選考し招集されることもあります。

選考にかかる費用負担

競技者育成プログラムに対して、日本ソフトテニス連盟が熱心に取り組んでいる状況は、費用負担を考えると理解できます。

Step1やStep2では、選考のために各選手を集めてコート等の施設を確保しなければなりません。その費用については施設料としてソフトテニス連盟が負担します。

また、Step3では各都道府県から各ブロックの選考場所へ選手を派遣します。そのため交通費や宿泊費が必要です。

さらに、Step4の会場は宮崎県ですので、こちらも他県から参加すれば、交通費・宿泊費が必要となります。しかし、こうした費用は日本ソフトテニス連盟が負担しています。

全国から優秀な選手を集めて、将来の日本を代表する選手を育てようと多額の費用をかけていることが分かります。

まとめ 

Step4では普段は見られないペアリングでの対戦が見られ、注目度も高いです。

多額の費用負担をしながら、日本代表を育てていこうとする日本ソフトテニス連盟の覚悟が見られる制度です。

特に若いU-14やU-17にとっては、日本代表に選出されることでより飛躍し、将来のナショナルチームへと道が繋がっていきます。

どういった選手が選ばれるか注目したいです。

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