2022年の夏も全小とインターハイが終わり、残すは中学生の全国大会(全中)のみです。これからブロック大会が開催され、全中出場選手が決まってきます。
さて、部活動の地域活動が進んでいくかも知れないという記事を以前書きました。
令和4年6月6日に運動部活動の地域移行に関する検討会議提言が取りまとめられました。
今後、ソフトテニスも地域移行が進んでいくのでしょうか。
運動部活動の地域移行に関する検討会議提言の概要について
スポーツ庁の審議会で運動部活動の地域移行について検討されてきましたが、取りまとめが発表されました。
参考:運動部活動の地域移行に関する検討会議提言の概要について(スポーツ庁:運動部活動の地域移行に関する検討会議提言について)
細かい内容は上記の参考資料に書いてありますが、大きなポイントは以下の2つです。
・令和5年度から令和7年度末までの3年間を移行期間とする。
・まずは休日の活動を地域移行し、次に平日の地域移行を目指す。
部活動の地域移行は、急に沸き起こった議論ではなく、以前からこうした議論はありました。
こうした提言だけでは、結局は実行されず計画だけで終わってしまうことが多いのですが、今回は既に動きが見られます。
全中の参加資格緩和について
地域移行の流れに沿う形で日本中学校体育連盟から令和4年6月に以下のような発表がありました。
参考:全国中学校体育大会への地域スポーツ団体等の参加資格について(日本中学校体育連盟HP)
この発表によれば、2023年度から、全国中学校体育大会(全中)地域スポーツ団体に所属する選手も出場できるように参加資格の変更するとのことです。
現在は学校単位でした参加できない全中に地域のスポーツ団体に所属しても参加できるのは大きな変化です。
ソフトテニスで考えれば、団体戦のメンバーが足りず、各中学校の合同チームで大会に出場する学校があります。こうした学校は勝ち進んでも上位大会には出場できません。
進学予定の中学校にソフトテニス部員が少ないと強豪校の学校区に引っ越すという小学生の保護者や選手もいます。
この全国の参加資格の緩和は、ソフトテニスにとっても大きな変化だなと考えています。
民間ソフトテニススクールの増加
部活動の地域移行に伴い、民間のソフトテニススクールも増えてきた印象があります。
以前から取り組んでいる方もいますが、新しく事業を立ち上げている方も増えています。
一例として、ヨネックスで監督をされていた松口友也さんがソフトテニススクールを開講されたようです。
今までは松口さんのような実業団の有名選手が講習会として各中学校に来てくれていました。
しかし、学校から地域に部活動が移行していけば、ソフトテニスがもっと上手くなりたい選手はスクールに通うことも一般的になるかも知れません。
まとめ
部活動の地域移行に伴い、さまざまな変化が出てきました。
ソフトテニスができる環境が学校だけでなく、地域やスクールにも広がっていけば、もっと気軽にソフトテニスに取り組める中学生も増えていくかも知れません。
ただ、どんな形であれ、指導に関わる大人は練習を強要するのではなく、ソフトテニスを楽しめる環境を整えていく必要があります。