これから部活動の外部指導者をやってみたいという方への記事です。
私は、知り合いの保護者から頼まれて指導者として部活動に関わるようになりました。
最初は手探りでどのように部活動に関われば良いか分かりませんでしたが、10年以上続けていると注意するポイントが分かってきました。
外部指導者として知っておきたい5つのポイントです!
部活動指導に関わろうとしている方へ。ぜひじっくり読んでみてください。
部活動の現状を知る
部活の顧問と聞くと、その競技に詳しいという印象がありますが、実際はそうではありません。学校事情により競技経験のない部活の顧問になっている先生の割合は、実は45.9%です。
担当教科と現在担当している部活動の過去の競技経験に着目すると、「担当教科が保健体育ではない」かつ「現在担当している部活動の競技経験なし」の教員は、中学校で45.9%、高等学校で40.9%となっている。
出典:(公財)日本体育協会「学校運動部活動指導者の実態に関する調査(平成26年7月)
全く知らない競技の顧問を任される先生の負担は大きいです。
部活動の運営では、生徒への指導だけでなく、保護者対応もあります。保護者から様々な要望が出されるため、顧問の先生はその対応だけでも大変です。
こうした部活動における現状を知っておくことが重要です。
つまり、競技に精通した先生が顧問になっているわけではないので、それを補う役割が外部指導者には期待されます。
生徒達の技術向上に努める
顧問の先生が外部指導者に求めていることは何でしょう。
それはソフトテニスの技術向上です。
「部活動の現状を知る」でも述べましたが、指導経験のない部活動の顧問になった先生の負担は大きいです。
全く知らない競技ですので、部活の練習メニューを考えるのも難しいです。そのため多くの学校では、先輩がやってきた練習を何となく引き継いでいることも多いです。
その練習が意味のあるものであれば良いですが、もっと効率的な練習があれば提案するのが外部指導者です。
外部指導者はソフトテニスに関する知識は豊富ですので、顧問の先生に教えてあげられることも多いはずです。
保護者との信頼関係を築く
保護者との信頼関係を築くためには、子ども達へ平等に指導することが重要です。
自分の子どもに少しでもソフトテニスを上手くなって欲しいというのが親の願いです。
それなのに外部指導者が一部の上手な子だけ指導していたらどうでしょうか。不公平な指導をしていれば、保護者から信頼を得ることはできません。
私自身、一部の子供だけに指導が偏らないように意識しています。
外部指導者の部活にならないようにする
上手に指導すれば生徒が上達し、生徒や保護者から頼りにされるようになります。
外部指導者として成果が出ると一層やる気になってきます。
すると、顧問の先生にも「指導」するような状態になってきてしまいます。
「こういうペアにしたらどうでしょうか」
「次の大会はこの選手を使いましょう」
「練習時間をもっと増やしましょう」
顧問の先生ではなく、外部指導者中心の部活運営が始まってしまいます。
ここで気を付けなければいけないのは「誰のための部活か?」ということです。
外部指導者は「雇われている」に過ぎません。実際に顧問との雇用関係があるわけではありませんが、顧問が外部指導者をいらないと思えばいつでも辞めさせることもできます。
あくまでも顧問、生徒、保護者が決めた運営方針に従って部活動のお手伝いをするのが外部指導者です。
生徒達の見本となる行動をする
以前、ある学校の外部指導者が、県の強化練習会に指導者として参加していました。
その外部指導者は一般の大会にも出場している現役選手でした。
強化練習会は複数の学校が集まり、県全体の競技力向上を図るものです。また、顧問や外部指導者同士の交流の場でもあります。
その外部指導者はテニスウェアを着ていましたが、アイスを食べながら、サンダル履きで練習を見学していました。
これが社会人同士の練習会ならば何も思いませんが、中学生の部活指導の場となれば話は異なります。
やはり、中学生を指導する上でふさわしい服装で参加し、他校の指導者にも挨拶するといった態度が求められます。
私自身、すべての行動が子供達の見本となっているわけではありません。しかし、子ども達に指導する場面では真剣な姿勢で取り組もうと意識しています。
外部指導者が知っておきたいポイントのまとめ
指導を始めてすぐに周囲からの信頼が得られるわけではありません。
顧問の先生との信頼関係を築き、生徒達へ誠実な指導を継続することで、保護者からの信頼も得られます。
私自身も指導する子ども達が少しでも上達できるよう、まだまだ指導者として勉強中です。
これから外部指導者としてスタートを切る方も一緒に日々学んでいきましょう。