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ソフトテニス部活動指導の手引き発表!

日本ソフトテニス連盟から2019年3月29日に「ソフトテニス部活動指導の手引き」が発表されました。

参考:ソフトテニス部活動指導の手引き

中学生のソフトテニス指導に関わるものとして必読の内容となっています。

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手引き作成の経緯

日本ソフトテニス連盟からこの手引きが発行された理由として、手引きの冒頭でソフトテニスの登録会員数における中学生の登録会員数のことが触れられています。ソフトテニス連盟によればソフトテニスの登録会員数は40万人で、そのうち中学生の登録会員数は約26万人(平成31年3月現在)となっており、全登録の65%を占めています。

そのため、中学生におけるソフトテニス部活動は我が国におけるソフトテニス石の中心と言うべき存在になっていると触れています。「部活動人気ランキング!ソフトテニスは何位か?」でも触れたようにソフトテニスは中学生に人気のスポーツです。

ソフトテニス連盟にとっても中学生にどう指導をするかが非常に重要な問題であり、中学生がその後もソフトテニスを続けてくれるような適切な指導を各指導者に求めていることが推測されます。

望ましい指導者像について

続いて、望ましい指導者像について手引きの中で触れています。

「勝利至上主義ではなく 生徒が生涯にわたってスポーツに親しむ基礎を育むこと」

「発達段階に応じた心身の成長を促すことのできる指導方針と理念を持ち自らも常に研鑽に努め人間的な魅力に溢れていることが大切」

つまり、指導する子ども達が勝てばよいという考え方ではダメということです。生涯に渡ってソフトテニスだけでなくスポーツを楽しめるような基礎を定着させることが求められます。

子ども達を勝たせたいという思いが強すぎて、高圧的な態度で生徒に接する指導者もいます。しかし、恐怖で支配された子ども達は、楽しんでテニスをしていません。指導者自身が向上心を持って学び続け、魅力的な人間でなくては、指導する子ども達が成長しません。

確かに、子ども達が思うように成長しないと、子ども達の責任にしてしまいがちですが、自身の指導方法が適切ではないのではないかと常に問い続けなければなりません。耳の痛い話ではありますが、自分自身も常に意識しておかなければならないことです。

技術の習得について

基本的な技術習得についてもわかりやすく記載されています。トップ選手の写真入りで参考になります。また、活動スケジュールが記載されていますが、競技レベルに応じた1日2時間程度の練習メニュー例が載っています。

勝利至上主義と重なりますが、勝つために長時間の練習を強いるという常識も疑っていかなければなりません。基礎的な技術習得には時間がかかりますし、中学生を指導していても思うように上達しないことはあります。しかし、部活動の時間短縮が始まっている今、効率的かつ効果的な練習方法が求めれらます。

「校庭外周80周を走ることは必要か?」の記事でも触れましたが、罰ゲームのような長距離走は必要ありません。技術向上に必要な練習を指導者は常に考えなければいけません。

まとめ

今回、こうした手引きをソフトテニス連盟が発表したことは危機感の表れなのではないかと思います。ソフトテニスは中学生の人気に支えられていますが、高校以降は競技から離れてしまう選手がほとんどです。

少子化が進む中、間違った指導方法が原因でソフトテニスが嫌いになる中学生が増えれば、ソフトテニス競技の存続も危ぶまれます。ソフトテニス指導に関わるものとして、自分の指導がソフトテニス競技の将来に繋がっていくのだと気を引き締めていきたいです。

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