ソフトテニス部での指導について、ソフトテニス部顧問が外周80周を走らせたニュースが報道されました。
ある中学校で校庭外周80周を走らせようとしたとのことです。明らかに意味のない指導ですが、そもそもソフトテニスの指導において、長距離を走らせる必要性はあるのでしょうか?
ソフトテニスの練習に長距離走は必要ない
夏場の暑い時期に、ウォーミングアップと称して長距離を走らせる学校があります。
例えば、気温30度を超える日に30分の長距離走をします。
その後、一本打ちなどの基本練習をしても子供達は全く集中出来ません。なぜなら、長距離走で疲れてしまうからです。
体力が残っていて集中できる時こそ、指導者は技術的な指導を行いながら、子供たちが少しでもボールに触れる機会を増やすべきです。
ソフトテニスの試合時間は約30分です。その中で実際にボールを打っている時間は15分以下です。
ボールをずっと打ち合っているわけではなく、休んでボールを打って休んでを繰り返す競技です。何時間も走り続けるマラソンのような競技ではありません。
部活の練習時間が少なくなる中で、ソフトテニスの競技特性を理解した上で必要な指導をしていかなければいけません。
1日7試合に耐えられる体力を身につければ良い
7月や8月の暑い時期に行われる大会で、7試合戦える体力をつけようと子ども達に伝えています。
出場ペアが256ペア以下の大会なら、決勝まで進んでも試合数は最大で7試合です。
中学校の大会で200ペア以上が出場する大会はほとんどありません。大会運営上、200ペア以上が出場するような大会ならば2日間で行います。
1日7試合に耐えられるだけの体力がつけば中学生にとっては充分です。
そして、この程度の体力であれば特別に体力作りのためのメニューは必要ありません。
特に中学校からソフトテニスを始めた子ども達は体力作りよりも、技術向上が優先です。
ソフトテニスの練習をすれば、ソフトテニスに必要な体力はつきます。
長距離走ばかりの練習をやめて、少しでもボールに触れる時間を増やすような工夫が部活運営には必要です。