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ソフトテニスは日本発祥のスポーツ

ソフトテニスに関わっているという話を周囲にすると、「硬式テニスとの違いは?」「オリンピック競技?」「中学生のスポーツでしょ!」といろいろなご意見をいただきます。

マスコミで取り上げられることの少ないスポーツですので、世間一般では中学生がやるスポーツという印象くらいしかないのかなと思います。今回は、ソフトテニスという競技について説明します。

 

 

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日本発祥のスポーツ

今回、1番知っておいていただきたいのは「ソフトテニスは、日本発祥のスポーツ」ということです。知らない人にこのことを伝えると驚かれます。

日本ソフトテニス連盟には以下の通り、ソフトテニスの歴史が載っています。

ソフトテニスの歴史は明治13年頃に英国から渡ってきた「ローンテニス」(硬式庭球)が横浜居留地に伝わり、体育伝習所教官のリーランド氏(米人医師で体育指導者)が学生に教えたのが始まりで、明治17年に日本独自のゴムボールを使用する軟式庭球が生まれました。

明治23年、東京高等師範学校の要請によって「三田土ゴム」がテニス用ゴムボール「赤Mボール」を製造し、以後日本独自の「軟式庭球」が普及した。軟式庭球大会としての記録が残っているのは、明治31年、東京高師と東京高商の対抗戦が始めで、その後、早稲田大学・慶応大学が加わり4校の対抗戦は人気を博しました。

(公財)日本ソフトテニス連盟では、ソフトテニスの発展のため国際普及活動に力を注いでおり、韓国・中華台北と共に、東南アジア等への普及も積極的に行っている。昭和31年からアジア大会を開催し、その後もアメリカ・ハワイ・ヨーロッパ・アフリカ南米等への普及を図り、昭和49年には「国際軟式庭球連盟」結成を成し遂げ、昭和50年ハワイにおいて「第1回軟式庭球世界選手権大会」が開催された。

(公財)日本ソフトテニス連盟HP

上記の通り、日本で生まれたソフトテニスは「軟式庭球」という呼び名でした。平成4年からはソフトテニスという呼称が使われるようになりましたが、今でもソフトテニスではなく「軟式テニス」と呼ぶ方もいます。

オリンピック競技ではない

ソフトテニスはオリンピック競技かと聞かれることがありますが、残念ながら違います。しかし、日本生まれのソフトテニスは海外にも広まり、現在は4つの大きな国際大会(アジア競技大会、アジア選手権大会、世界選手権大会、東アジア競技大会)があります。

中でもアジア競技大会は、オリンピックと同様の競技が対象となっており、アジア版オリンピックと呼ばれています。そのため、オリンピック競技ではないソフトテニスにとっては、最も重要な国際大会と言えます。

海外の選手も強い

日本発祥のソフトテニスですが、近年は他国選手の台頭も見られます。特に韓国選手は日本選手にとって大きなライバルと言えます。

日本ではソフトテニスだけで収入を得るのは難しい状況ですが、韓国のトップ選手はソフトテニスを仕事として、ソフトテニスだけで収入を得ています。

日本の実業団選手のように、昼間は仕事をして、終業後に練習をするような形ではありません。また、国際大会で金メダルなどの成績を残すと報償がもらえる制度もあるようです。

ソフトテニスのプロ選手として活動しているので重圧も大きいでしょうが、結果を出せば、それに見合った恩恵も受けられる状況です。2018年に行われたアジア競技大会では、男子団体では韓国が優勝しています。

まとめ

明治時代に日本で生まれたソフトテニスは海外にも広まり、アジア各国でプレーされています。海外の選手は、日本の選手とフォームや戦い方が異なっており、それぞれの国でソフトテニスを研究し、いろいろな工夫をしていることが分かります。

例えば、韓国式バックという打ち方があります。日本では普及していない打ち方でしたが、合理的で力のあるボールが打てるということで、日本でもこの打ち方をする選手も増えています。

日本だけでなく、各国にソフトテニスが広まり、互いに切磋琢磨していくことでソフトテニスの魅力がますます広まっていって欲しいです。

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