ソフトテニスとカットサーブ

これから寒くなってくると屋外ではなく体育館での練習が多くなります。体育館で有効なサーブの一つとしてカットサーブが挙げられます。

鋭いカットサーブを打つと体育館ではボールがほとんど弾まず、レシーブをうまく返すことできません。カットサーブを使いこなせれば、サービスゲームはかなり有利になります。

しかし、カットサーブを打つとラリーが繋がらないために見ていて楽しくないといった意見があります。

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カットサーブは禁止

以前、カットサーブを禁止するという議論がありました。

日本ソフトテニス連盟の平成27年度事業計画において、「肩から下でのカットサービスの検討を行う」と記載があります。

特に技術が未熟である中学生は、鋭いカットサーブを返球できないことも多く、サービスが有利になります。

インドア(体育館)の大会では、カットサービスを打たれるとレシーブ側はボールの変化に対応できず、空振りしてしまうような場面も見られます。

サーブだけで得点してしまうので、選手も応援もつまらないと思うこともあります。

カットサーブは技術の結晶

しかし、見ていてつまらないからその技術を禁止するのは正しいのでしょうか。

ソフトテニスは、相手と何回打ち合えるかを競うスポーツではありません。相手が取りにくいところ、相手の苦手なところにボールを打ち得点を重ねていくスポーツです。

硬式テニスと異なり、柔らかいゴムボールを使う特徴を活かし、カットサーブという技が生まれたわけです。

相手が嫌がるボールは何かという考えを突き詰めていき、ボールに回転をかけて、相手が取りにくいように工夫しています。

もし、カットサーブが上手に取れない場合、取れるように練習するしかありません。カットサーブの返球方法については「ダブルフォワード対策!カットサーブの返球方法」をご覧ください。

ラケットの縦面を使うようなスイングや軸足の置き方を考えることで対応できるようになっていきます。

カットサーブをきっかけにしてレシーブ技術が向上していきます。

新しい技術はこれからも増えていく

カットサーブに関しては様々な議論がありましたが、結局禁止にはなっていません。

カットサーブは選手に必要な技術として定着してきた印象も受けます。

以前は、雁行陣(がんこうじん)という前衛と後衛が前後に分かれてプレーする陣形が主流でしたが、カットサーブが普及したことで、サーブを打った後に2人とも前に出てプレーをする陣形も増えてきています。

また、シングルスが普及してきたことで、前衛もストロークが大事になり、後衛もボレーやスマッシュといった技術も求められます。

今後は前衛や後衛といった区別が曖昧になっていくようにも思います。

これからも今は考えられないような新しい戦術が生まれてくるかもしれません。

新しい技術や戦い方を禁止するのではなく、それを受け入れることで対応できる選手が必ず出てきます。

より個性も持った様々な選手が活躍することで、ソフトテニスが魅力のある競技になっていって欲しいです。