ソフトテニスには、ローボレーというプレーがあります。ネットとベースラインの間(中間ポジション)でボールを返球するプレーです。
一昔前までは、ローボレーは守りの意識が強く、確実に返球して前衛がネットにつくまでの時間を稼ぐプレーでした。
しかし、現在は戦術の変化などにより、ローボレーについての認識が変わってきています。守りだけでなく攻めのローボレーを打つ必要があります。
攻めのローボレーが必要な理由
攻めのローボレーが必要になった理由は、陣形の変化です。
雁行陣だけでなく、ダブルフォワードのペアも増えてきました。特にインドアの試合では、ダブルフォワードで戦うペアが多くなります。
雁行陣であれば、後衛はレシーブを打ってベースラインに下がるため、中間ポジションでプレーすることはほとんどありませんでした。
前衛はサーブやレシーブを打った後に、中間ポジションにつきますが、まずは確実に返球することが大事でした。
一方、カットサービスを使い、前衛後衛関係なく2人が中間ポジションでプレーをする攻撃的なダブルフォワードでは、簡単なボールを返球していては相手に強打されてしまいます。
中間ポジションでは相手との距離もベースライン付近で戦うよりも近くなり、強打されると返球が難しくなります。
ローボレーであっても次のプレーへの繋ぎではなく、攻めていかなければ、相手にプレッシャーをかけられないのです。ストロークの延長のような攻撃的で相手が返球しにくいボールを打つ必要があります。
攻めのローボレーの打ち方
攻めのローボレーとは、相手にとって返球までの時間がない速いボールや移動して打たなければならないベースライン付近やサイドライン付近の深いボールです。
ドライブをかけて弾んだ後に伸びるボールは得点しやすくなります。また、ボールに逆回転のかかったボールも有効です。スライスローボレーでネット付近に落とすことで相手選手は動いて返球しなければなりません。
ローボレーのミスを観察していると、振り遅れてしまうことがほとんどです。なぜなら、ローボレーを打つ位置はベースラインより前になるので、相手が返球したボールが自分の所に到達する時間はベースラインで返球するときよりも短くなります。
普段のストロークで振り遅れてしまっていると攻めのローボレーは難しいです。まずは守りだと割り切り確実な返球を心がけます。慣れてきたら、ドライブやスライスのボールに挑戦します。
攻めのローボレーのまとめ
守備的なローボレーで次のプレーへ繋ぐことも大事です。しかし、陣形が変化するとそれだけでは反撃されてしまいます。
守りだけでなく、攻撃的なローボレーを意識することでプレーの幅が広がります。ぜひ意識して練習しましょう。