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雨や風でも強い陣形。ダブルフォワード。

大型の台風が近づいています。各地で大きな被害が出ないことを祈るのみです。

今週末は新人戦等の試合も多く予定されていましたが、台風のためにやむなく延期となっているようです。運営側も天候判断は悩むところですが、台風では仕方ありません。

しかし、悪天候で大会が中止になる回数は以前より減ってきたと実感しています。オムニコートが普及し、小雨程度では試合は行われます。

こうした悪天候で非常に力を発揮するのが、ダブルフォワードの陣形です。

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悪天候での試合が増えている

「試合に負けた原因は雨?」の記事でも書きましたが、現在はクレーコート(土のコート)ではなく、オムニコート(人工芝のコート)が増えています。

オムニコートの特徴として、水たまりができにくいことが挙げられます。クレーコートであれば、雨が降って水たまりができてしまえば、しばらくコートは使えません。

しかし、オムニコートであれば、雨が止んだ後にすぐコートが使えます。そのため、小雨程度であれば、試合が中断されることはなくなりました。

また、風が強くてもソフトテニスの大会が中止になることはほとんどありません。雨天時と同様に、風の中でもどう戦うかを考えて練習しなければなりません。

悪天候でも強い陣形はダブルフォワード

「ダブルフォワード対策!カットサーブの返球方法」という記事を書きました。小中学生では少ないですが、高校生以上ではこの陣形のペアが増えてきています。

そして、悪天候で有利となるのが、このダブルフォワードです。

2018年の天皇杯・皇后杯は非常に天気が悪かったようです。台風が近づく中、風と雨が強く、選手にとっては非常に戦いにくい状況でした。

参考:第72回天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会・ソフトテニスポータルサイトHP」

この大会の試合結果を見ると、勝ち上がったペアはダブルフォワードが多く、強打で攻めるタイプのペアは敗戦していました。

ダブルフォワードが強い理由

雨の中、強いボールを打とうとすると、ボールが伸びてしまいます。特にガンガン速いボールで攻めるタイプのペアにとっては、普段のように攻めるボールが打てなくなります。

ラケットを振り切れないので、どうしても繋ぐようなボールが多くなります。そして、こうしたつなぐボールはダブルフォワードにとっては絶好の決め球です。

一方、雨天時は粘り強くラリーをつなぐことが得意なペアも、思うようなボールが打てません。ロブでつなごうとしても、雨で伸びてしまうので、アウトが多くなります。

短めに打とうとすれば、待ち構えているダブルフォワードの2人にスマッシュを狙われてしまいます。

風が強い時も同じような状況になります。風上から打てば速いボールとなります。しかし、ボールが伸びてミスも増えますので、どうしてもミスの少ない繋ぐボールも打たなければなりません。

繋ぐボールはダブルフォワードにとってはチャンスボールです。風が強ければ、ダブルフォワードの陣形は優位になります。

ダブルフォワードは中間ポジションでプレーします。雨が降っていても、風が強くてもベースラインでプレーをするよりも影響は少なくなります。

【まとめ】1つの陣形だけでなく、オールラウンドを目指す

現在は雁行陣という伝統の陣形だけでなく、様々な陣形を使いこなせる選手が増えてきています。

特にトップ選手は、後衛・前衛という分け方ではなく、どちらも柔軟にこなせるオールラウンドプレーヤーとなっています。

雁行陣が基本の陣形であっても、相手がダブルフォワードであれば、こちらもダブルフォワードで戦うといった様々な対応のできる選手やペアが今後ますます活躍していくと思われます。

指導者としてはシングルスに取り組んだり、前衛も後衛もできるようなオールラウンドの育成を目指しながら、様々な練習に取り組ませたいものです。

 

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