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インドアの戦い方

12月に入り、各地でインドア(体育館等の室内コート)での練習や大会が多くなっています。

積雪の多い地域では冬季は外のコートが使えません。また、積雪がない地域でも冬季は風が強く、気温が低くなるため、インドアでの練習や大会が多くなります。

インドアは外のコートとは異なる特徴があります。インドアの特徴を意識し、戦い方を考えることで試合を有利に進めることができます。

今回はインドアでの戦い方を考えます。

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インドアの特徴

インドアは、外のコートと何が違うのでしょうか。一点目は、ボールが高く弾むことです。

ボールが弾むので、相手にフォローされやすくなり、前衛のボレーやスマッシュが決まりにくくなります。後衛は、弾んだボールを高い打点で打つことができるので、ミスが少なくなります。

二点目は、ボールの速さが遅くなることです。速いシュートボールもクレーコートやオムニコートよりも弾んだ後にボールの速さが落ち、返球しやすくなります。

選手にとっては時間に余裕が生まれ、相手をよく観察して打つことができます。

前衛はポーチに出ても、ロブでかわされることが多くなります。そのため、後衛のラリーは長くなります。

ボールの弾み方を考える

インドアでは、ボールが弾みやすくなるのですが、回転のかかったボールは、外のコートよりも変化が大きくなります。

具体的には、外のコートと比較すると、カットサーブは弾まなくなり、ドライブボールは弾んでから、伸びるようになります。

こうしたインドアで有効な回転をかけたボールをどう使うか。あるいは相手の打った変化するボールにどう対応していくかが、インドアで考えなければいけない戦い方です。

カットサーブの対応

以前、「ダブルフォワード対策!カットサーブの返球方法」の記事を書きました。

インドアはボールの弾み方が変わるので、回転のかかったボールのほうが有効と考えられます。

そのため、普段はオーバーヘッドサービスという頭上の打点からサーブを使う選手でも、インドアではカットサーブを使います。

変化の大きいカットサーブを使うことで、相手は十分な体勢でボールを打てなくなります。

カットサーブの返球も大事です。頭上からのサーブとは違い、弾んでから変化の大きいボールに対応しなければなりません。

コンパクトに返球することはいつも意識していると思いますが、より小さなフォームで返球する練習をします。

前衛はスマッシュを強化する

ラリーが長くなるインドアでの試合では、前衛の決定力がポイントになります。

後衛はシュートボールの打ち合いだけでは、相手前衛に取られる回数が増えてしまいます。そのため、相手前衛をかわすロブを打つことがインドアでは多くなります。

さらに、室内では風の影響を受けませんので、ロブを打ちやすい状況です。外では使えないような天井にぶつかりそうな高いロブで時間を稼ぎ、体勢を整える選手も多いです。

こうした状況で重要なのは前衛のスマッシュです。相手がコースを変えてきたボールや時間稼ぎで高く上げたボールに対応できると展開が非常に有利となります。

インドアでは、相手にフォローされることが多くなりますので、より厳しいコースに何度も打つ必要があります。

1度で決まらなくても、次のボールを決める意識が大切です。

参考:「スマッシュの練習方法!5つのコツ」

後衛は粘り強くラリーをする

インドアでは、相手のボールの威力が弱まるため返球しやすいボールが多くなります。

そのため、相手の後衛もミスが少なくなり、必然的にラリーは長く続きます。インドアでも外のコートでも簡単にミスをしてしまう後衛は勝つことができません。

簡単なボールをネットやアウトをしてしまうのであれば、まず粘り強くラリーを続けることが大切です。

また、インドアでは相手前衛に取られても、フォローできることが多くなります。前衛に取られても、フォローできると考えると気持ちに余裕が生まれます。

さらに、カットサービスが多くなると後衛であっても返球後は中間ポジションについてプレーすることが多くなります。

相手前衛のスマッシュが多くなれば、前衛であってもベースラインまで下がり、ダブル後衛の陣形で戦う場面も見られます。

インドアでは雁行陣という決まった形ではなく、さまざまな陣形になることが多くなります。後衛であってもスマッシュやローボレーを練習しておく必要があります。

 インドアでの戦い方のまとめ

インドアでは豪打のペアよりも堅実でミスの少ないペアが勝つことが多くなります。

前衛であれば、スマッシュの決定力が重要です。後衛であれば粘り強くプレーをできるかどうかです。

インドアで必要とされる技術や戦い方が外とは違うと考えるだけでも、何も考えていないペアよりも有利になります。

 是非、インドアの時にしかできない戦術や技術を試してみてください。

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