正面ボレー上達のポイント

前衛の基本動作である正面ボレーについての記事です。

目の前に飛んできたボールをボレーするだけなので簡単だと思われがちですが、難しい技術です。その理由と上達のポイントについて考えます。

正面ボレーは怖い

正面ボレーは自分の目の前に来たボールをボレーするだけなので、簡単にできそうに見えます。

しかし、実際にやってみると課題が見えてきます。それは「恐怖心」です。目の前に飛んできたボールが顔に当たりそうなので怖いのです。

ソフトテニスのボールはゴム製なのでたいして痛くないだろうと思われるかも知れませんが、実際に顔に当たると痛いです。

私も何度が顔に当たったことがありますし、特に耳に当たった時はかなり痛いです。

ストロークは顔に当たる心配はありませんので、ストロークが怖いということはありません。サーブやスマッシュも顔から離れていますので、怖くて打てないということはありません。

しかし、ボレーだけは顔の目の前で行うプレーですので怖いのです。特に初心者にとっては、この恐怖心を克服しなければ正面ボレーは上達しません。

手投げのボールから始める

恐怖心を克服するために、まずは簡単なボールをボレーすることから始めます。

そのために、最初はラケットでボールを出すのではなく、キャッチボールをするような感覚で前衛にボールを手で投げます。

手投げでのボールの出し方も工夫します。最初はアンダースローでゆっくり投げて、慣れてきたらオーバーハンドスローで少し速めのボールを投げていきます。

ここで身につけて欲しいことは、自分からボールに向かっていく感覚です。実は、正面ボレーは重要な技術ではありますが、試合で使う場面はだんだん減っていきます。

なぜなら、上手い後衛は、前衛に簡単に取られてしまう正面にボールは打たないからです。後衛がラリーをしている所に飛び込んでいくランニングボレーが必要になります。

また、相手後衛にとってのチャンスボールをわざと前衛にぶつけてくるアタックボールを止めるアタックボレーの技術が必要になります。

今後の技術習得の流れを考えると相手に打たれたボールを単に返すというより、相手の打つコースに飛び込むことが必要になります。

この感覚がないとランニングボレーやアタックボレーもさらに恐怖心が増します。

ボレー上達のポイントは後衛にあり

手投げのボールが簡単に返せるようになってきたら、いよいよラケットでボールを出します。

ただしここでも、最初から速いボールは出しません。速さよりも正確さを重視して、前衛の胸から顔の辺りにボールを出します。

中学生の正面ボレーの練習では、ボール出しの後衛が力いっぱいボールを打ち、それを前衛が怖がりながらボレーしています。

しかも、力いっぱい打ったボールが正確ではないので、ボールが上下左右にずれたり、ネットばかりでほとんどボレー練習になっていないことがあります。

前衛にとっては顔の近くにボールが来るだけでも怖いのに、来るボールがどこに飛んでくるかわからない=怖いとなります。ボールが怖いと思っていると上手くボレーができません。

正面ボレーの指導では、ボールを出す後衛にも注目し、正確なボールを出せるような声掛けも必要です。

正面ボレー上達のまとめ

正面ボレーは前衛の基本技術です。簡単そうに見えますが奥が深く難しい技術です。最初に恐怖心が植え付けられてしまうと、その後の技術向上の妨げにもなります。

技術習得の順番としては簡単な遅いボールから始めて自信をつけ、ラケット出しの速いボールに慣れていくことが必要です。

間違っても後衛が思い切り打ったどこにくるかわからないボールで練習してはいけません。

ボールを出す後衛にもどんなボールを出すか指示をして、前衛の打ちやすいボールを出させなければ意味がありません。

正面ボレーで自信をつけておくと、その後のランニングボレー等の技術習得もスムーズになります。

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